そして迎えた午後1時

「うん、検査の結果は良好!退院したあとも体調には気をつけてね。達哉。琴美ちゃんの事頼んだよ」

と、すれ違うときに鮫島くんの肩に手を置いたお兄さん拓弥先生

「分かってるって、兄ちゃん」

私は病院着から久しぶりの私服に着替えた

「ねー、鮫島くん。行こっか?」

私は鮫島くんの手を握った

外に出るのはさっきぶりだけど、そうじゃなくて

街並みの景色を早くこの目で見たかった

「分かった!」

まだ鮫島くんと出会って2ヶ月くらいしか経ってないけど、もう仲のいい友達と言ってもいいくらいだろう

私たちは病院を出て、まず私の家に行く

お母さんが家にいるって聞いたからまずは久しぶりに顔を見せに

お母さんはリビングでお茶を飲みながらテレビを見ていた