六月の月に愛を誓う。




体育祭の日は快晴で、気分とはまるで反対の空にどこか憂鬱さを感じてしまう。


「ちょっと、大玉転がしが無事に終わったっていうのに、なんでそんなに辛気臭い顔してんの?美緒のところだけじめじめしてて空気悪いよ」

「あ、ごめん…」


梨花がお揃いにしたツインテールを揺らしてずいっと顔を覗き込んできた。


「また一人で悩んでるの?美緒の悩んでること当ててあげよっか。あそこにいる二人でしょ」


梨花が指差した先にいたのは、クラスの応援席で仲良く隣に座って笑っている律希と沙耶ちゃんの姿が。

沙耶ちゃんの手はまたもや律希の腕にさりげなく触れている。


「不安なら不安って言えばいいのに。まあ嫉妬するくらい好きなのは何よりだけどさ、黙ってあの距離感見守ってるのとは話が違くない?」

「…大丈夫だよ」

「律希くんは美緒が好きな俳優とか漫画のヒーローの話しただけで妬いてきたくせに?美緒は現実の女の子とイチャイチャしてる律希くんに何も言わないんだ」


その通り過ぎて何も言い返せなかった。