そう、柊は震える手で、そっとあたしに触れる。 顔を真っ赤にして、時には恥ずかしそうにする。 柊は愛しそうにあたしを見て、静かに告げた。 「だって、みどりは遊びじゃねぇから。 本気で人を抱いたことなんて、なかったから」 苦しかったことや後悔も、お互いにたくさんある。 だけどそれを乗り越えて、幸せにならなきゃと思う。