「あんた、やっぱりジャージが似合うわ」 なんて酷いことを言うのに、柊は 「だろ?」 納得してしまう。 「オトコオンナの夫には、ジャージ」 あー…… もしかして服も、あたしに合わせてくれているのか。 「あたしがお洒落じゃないから……」 呟きながら、胸がずきんとした。 だけど柊はゆっくりとこっちを見る。 また悪い顔をしているのかと思ったが……なんだか紅い顔をしていた。 その顔を見ると、胸がきゅんと甘く鳴る。