特にお互い何も話さなかった。

10分ぐらい経っただろうか。

バタバタ…

誰かが走ってくるのがわかる。

バンッ!!

『蘭羅!大丈夫か!?』

勢いよくドアを開けたのは、兼と真だった。

「お前ら、人ん家を走るな」

「あ、お邪魔でしたか?」

後から、聖と光輝が入ってきた。

お邪魔って?

あっ!!

蓮也に抱きついたままだった。

「蓮也、もう大丈夫だから」

私は蓮也から離れ、ベットをおりた。

蓮也は横にこず、後ろから私を抱きしめた。

「蓮也?もう大丈夫だから」

「俺が大丈夫じゃねぇ」

よく分からなかったけど、とりあえずそのままにしておいた。

「ごめんね、みんな。心配かけて」

私は皆に謝った。

「蘭羅は悪くねぇよ!マジでアイツら許さねぇ!!」

真が言った。

コンコン…

「失礼します。組長が広間に来るようにと」

圭吾さんがドア越しから言った。

「蓮也、流石に恥ずかしいからおろして?」

皆立ち上がったけど、私は蓮也に抱き上げられた。

流石にこの状態で行くのは恥ずかしいので、おろすようお願いしたけど、おろしてくれなかった。

ガラッ…

「蘭羅!大丈夫か!?」

『蘭羅ちゃん大丈夫!?』

ドアを開けると聖也君と、大輝さんと麗華さんもいた。