「蘭羅の事送ってくるわ」

時計を見ると、22時前だった。

ご飯食べ終わってからも、喋っていた。

「蘭羅ちゃん、またいつでも来てね!」

「皆、蘭羅ちゃんの味方だから」

香織さんと雅紀さんから言われた。

最初、蓮也のお母さんとお父さんって呼んでたけど、名前呼びでいいと言われたので、名前呼びにした。

「はい!ありがとうございます!」

聖達はまだいるみたいなので、蓮也と一緒に車に乗った。

帰りに麗華さんから、服を受け取った。

「蓮也の家族はいい人だね」

「そうか?」

「うん」

父親が亡くなってからの母親は、酷かったので、いい家族なんてとても言えない。

それに來を連れていったのに、放置するなんて。

多分來も、母親が何処で何してるか知らないと思う。

私も知りたいとは思わない。

「蘭羅さん、着きました」

知らぬ間に、家に着いていた。

「ありがとうございます」

「俺、荷物運んでくるから少し待っててくれ」

「わかりました」

蓮也は服を部屋まで持ってくれた。

「蓮也、ありがとう」

「あぁ。また明日な」

「うん、おやすみ」

「おやすみ」

蓮也は下におりていった。

家に入り、クローゼットに貰った服をしまった。