「あ、あのね、來。報告があるんだけど」

今は車で、お父さんのお墓参りに向かってる。

來には自分の口から報告したい。

けど、緊張する…

來は、なに?って顔で見てくる。

「れ、蓮也と結婚することにしたの…!」

「…」

何も言ってこない。

むしろ、顔固まってる。

「え、報告ってそのこと?」

なんか思ってた反応と違うんだけど。

「う、うん」

「なんだ~。改まって言うから、本当に妊娠したんだと思った」

に、妊娠!?

「え、なんでそんな反応薄いの?」

もっとびっくりすると、思ってたんだけど。

「え?だって、付き合った時点で結婚するって思ってたし。てか、みんな思ってたと思うよ?」

やっぱりそうなんだ(笑)

「蘭羅ねぇ、おめでとう!」

「ありがとう」

「蓮也さん、蘭羅ねぇの事お願いします」

「当たり前だろ」

「後、妊娠報告も楽しみに待ってます」

いきなり何言い出すの(笑)

もうその話いいでしょ(笑)

「あぁ。來は何人欲しい?」

「ん〜。3人か4人ですかね?でもそれ以上いても、俺は嬉しいです!」

真面目に答える來。

そこ、真面目に答えなくていいよ。

「俺も何人いてもいいかな」と、言う蓮也。