叫ぼうかな?

叫ぼうとすると蓮也が私に気付き、人だかりからでてきた。

「んんっ!?」

『きゃー-!』

でてくるなり、いきなりキスされた。

囲んでいた女たちから、悲鳴が。

「行くぞ」

蓮也は私の手を引っ張ってきた。

「蘭羅、顔赤いぞ?」

ニヤッと言ってきた。

誰のせいだと思ってんのよ…。

「あ、その前に…」

みんなのとこに向かってたのに、いきなりUターンして、人気がないとこに。

「蓮也?んっ…」

蓮也が鎖骨あたりを吸ってきた。

「これでいい」

満足そうな顔をした蓮也。

「何したの?」

「キスマークつけたんだよ」

キ、キスマーク!?

「なんでつけたの!?上着持ってきてないのに、丸見えじゃん!」

「俺のだって印。見せとけばいいんだよ。ほら行くぞ」

どうにかして、隠れないかな・・・

髪の毛くくったら見えるし、おろしてても、ギリギリ見えるし。

「あ、やっときた!あれ?蘭羅ここ、蚊にかまれたのか?」

真が自分の鎖骨らへんを、トントンした。

あ、誤魔化せるかな?

「お前、バカだろ」

光輝が言った。

うん、やっぱ無理だ。

真だから誤魔化せるんだ。