「似合う?」

「うん!似合ってる!」

へへっと、笑った來。

「明日、入学式終わったら、お父さんの墓参り行かない?」

そういえば、全然行ってないや。

「そうだね。行こっか。蓮也いい?」

多分蓮也が送ってくれると思うから、聞いた。

「あぁ。いいぞ。圭吾さんにも言っておく」

「ありがとう」

次の日、入学式が終わり私たちはお墓参りにむかった。

私は來と写真を撮った。

久々の家族写真。

卒業式の時は、蓮也が入院してて、來は「蓮也さんのそばにいてあげて」と言ったので、行かなかった。

入学式で、來たちは私たちと喋ってたので、白龍とバレた。

元々白龍メンバー以外と仲良くする気ないから、いいと思うけど。

「マジで兄貴ありえねぇ」

「びっくりしたね(笑)」

「俺たちも、びっくりしましたよ(笑)」

3年の私たちは、入学式に出席しないといけなかった。

「在校生の挨拶。代表、一条 蓮也」

「は?」

聖也君がいきなり、蓮也の名前を呼んだ。

「おーい、蓮也。はやくしろ。蘭羅とクラス別々にさすぞ」

「チッ」

舌打ちをして、壇上に上がった蓮也。