『いえーい!修学旅行!沖縄!』

真と兼が喜んでいる。

沖縄か~。

初めて行くな。

「あ、そういえば、黒猫と白猫って知ってるか?」

光輝が言い出した。

黒猫と白猫?

なにそれ?

なんかの、コンビ?

光輝以外、知らない様子だった。

「関西の方で有名な奴らだ。汚いてを使ってる奴らを倒していく二人組だ。まぁ、正統派だな。族にははいってねぇみたいだ。噂では、全国程の実力だって」

「それが、どうしたんだ?」

蓮也が聞くと、聖がハッとした。

「蓮也が入院したあたりから、汚い族の下っ端が何者かにやられた聞きました。潰れた族もあります。まさか…」

「あぁ、最近こっちでよく目撃されてるみたいだ。しかも、黒猫の方は身長が低いから女とも噂がある」

『女!?』

私と真と兼の声が被った。

女の子なの!?

「あぁ。まぁフードを深くかぶっていて、顔はわからないみたいだが」

「へぇ。じゃあ、あったらお手並み拝見だな」

蓮也はニヤッとして言った。