一条組の組員が来てくれて、俺は蘭羅を探し続けた。

「一条組の若頭か」

ある部屋の戸を開けると、立川組の組長が立っていた。

「蘭羅は、どこだ?」

「さぁ?」

バンッ…!

やっぱり、銃持ってたか。

けど、小さい頃から訓練してたから、よけれる。

「ほう、流石だな」

そう言って、ずっと打ってくる。

くそっ。

近づきたいのき、近づけねぇ。

早く、蘭羅の元に行きたいのに…!

「あら、あなた。何てこずってるのよ」

バンッ…!

反応が遅れたせいで、肩に銃弾がすれた。

血が滲んできた。

後ろを向くと、蘭羅の本当の母親がいた。

コイツも銃持ってるのか。

2人になると、更に近づけねぇ。

「な、何するの!?」

蘭羅の本当の母親は、誰かに掴まれ身動きがとれなくなっていた。

「蓮也!!お前は早くケリつけろ!」

兄貴だった。

兄貴は、ソイツをつれてどこかに行った。

多分、近くで待機してる警察に、突き出されるだろう。

俺は、立川組組長の方をもう一度向いた。

「ケリつけようぜ」

「ふん。ガキの分際で、いい気になりやがって」