「違ぇって、何回も言ってんだろぉ!」

俺が殴ると、黒龍総長は地面に倒れた。

「あーあ。使えないなー」

立川 璃子が、現れた。

その声はいつもより低い声で、笑ってるけど黒い笑だった。

「り、璃子?」

豹変ぶりに、驚いている黒龍総長。

「敦史。本当のこと教えてあげようか?」

立川 璃子は、倒れている黒龍総長の前に屈んだ。

「あの子が言ってた事が、本当は真実なの。璃子は、何もされてないよ?虐められてもないし、男たちに襲われてもない。璃子が言ったことが、本当は全部嘘なの。それなのに、アンタたち普通に信じてくれた。あの子の方が先に黒龍いたのに。璃子は、あの子が嫌いだったの。璃子の今のママの、本当の娘。ママもあの子の事嫌いみたいだったし、あの子を追い出してやろうと思ったの」

「う、うそだ、ろ。なぁ、璃子?」

黒龍総長は、立川璃子の腕を掴んだ。

「嘘じゃないし」

立川璃子は、黒龍総長が腕を払った。

「後は、よろしくね」

立川璃子は、どこかに戻って行った。

「ちょ、おい!」

組員が襲いかかってきた。

どんだけ、いんだよ。