みんな、「マジか…」みたいな顔をしている。

うん。

これが普通。

私も最初びっくりしたもん。

今はもう慣れてるけど。

「蘭羅、何もされてねぇか!?」

兼が机を乗り出して聞いてきた。

「されるって?」

「いや、なんてゆーの…?」

ハッキリ言わない、兼。

「するわけねぇだろ」

蓮也は身体を起こし、私の手を引っ張った。

「何かあったら、起こしてくれ」

蓮也は、どこか部屋に入っていった。

「ここは?」

初めて入るとこだった。

「俺の部屋。とゆーより、総長の部屋」

「こんな部屋あったんだ」

そういえば、皆もそれぞれ部屋あったな。

倉庫来ても、下の子たちと遊んでるか、皆といるから初めて入った。

「向こうにいたら、うるさくて眠れねぇ」

蓮也はベットに寝転び、私を抱き寄せた。

「蓮也。この体勢だと、私も寝てしまうかも」

「寝たらいい」

ヤバい。

眠くなかったのに、段々と眠くなってきた。