「龍。今から、買い物付き合って欲しいんだけど」

文化祭が終わり、12月に入った。

三好さんが、近寄って来る事はなかった。

2年と3年は校舎も違うから、会う事は滅多になから。

私は、金曜から日曜は本家で過ごすようになった。

なので、こっちに置くようにタンスと服を四條さんが買ってくれた。

そこまで服を多く置いとくつもり無かったので、今あるので良いって言ったんだけど、買ってくれた。

「何買いに行くんだ?」

「クリスマスプレゼント」

再来週は、クリスマス。

12月に入った途端、街中クリスマスムードだ。

四條さんに、何かプレゼント渡そうと思ってる。

お世話になってるし、いつも私ばっかりプレゼント貰ってるから。

日曜日で、四條さんは組の仕事に行っている。

敦也さんに運転してもらって、前に四條さんが服を買ったお店に来た。

私がこの前来たことを覚えててくれたみたいで、前回の店員さんが対応してくれた。

「で、何買うわけ?」

「ネクタイにしようと、思ってる」

「ネクタイなら、こちらでございます」

店員さんに、案内された。

んー。

どれにしよう。

「兄貴、黒とか紺のネクタイ多いよな」