鏡で見ても、小さすぎて分からないし…。

試着の時は、着てすぐ脱いだから止めなかったけど、今日はそーゆーわけにいかないし。

「暁さん。ちょっといいですか?」

ドアから顔だけをだした。

「どうした?」

洗面所まで来てくれた。

「後ろのフック、止めて欲しくて」

「いいぞ」

後ろを向き、ホックを止めてもらった。

「ありがとうございます」

「ヤバい…」

暁さんは、抱きしめてきた。

「綺麗すぎて、他の男共に見せたくない」

「そんな事言うの、暁さんぐらいですよ?」

「鈴は自分の魅力、わかってない。やっぱり、付けていいか?」

「首の後ろならいいですよ」

ハーフアップで、見えないしね。

暁さんは、首の後ろにつけてきた。

洗面所を出ると

「似合ってますよ、鈴さん」

「他の参加者に、声かけられますね」

杉野さんと敦也さんに言われた。

「絶対かけられないですよ。他にも綺麗な人いるだろうし」

「鈴は、無自覚だからな」

暁さんの言葉に、3人とも頷いた。

え、自覚してるよ?

「兄貴、キスマークつけとかなくていいのか?(笑)」

龍が冗談っぽく言ってきた。