そして、次の日…

「おはよう、北川さん」
「おはようございます」
「今日は髪の毛巻いてるのな。
かわいいじゃん」
「わぁ、気づいてくれた!
ありがとうございます!

実は最近、研究中で…
今日は韓国風の巻き方に
挑戦したんですけど、
どうでしょうか…」
「んー…北川さんに合ってると思う」

髪の巻き方に種類があるなんて
知らなかった…

俺はじっと北川さんを見つめる。

すると北川さんは、
ちょっと顔を赤らめて、うつむいた。

「そんな真顔で見つめないでください」

え?
何その反応…

今まで一度だって俺の前でそんな顔、
したことないのに。

もしかして、俺のこと…

「なんで?」
「加瀬さんだって、美人に見つめられたら
ドキドキするでしょう?

人ってきれいな人に見つめられると
緊張するんですよ…」
「俺、別に、美人に見つめられても
緊張しないよ」
「ん?え?そうなんですか?」