「そういや、イケメン、イカ好き?」
「イカ…
刺身は結構食いますよ」
「ほんと?あのさぁ、イカ釣り、
興味ない?」
「んー…」
いつもの釣りトークが始まってしまった…
しかも、今日は誘いかよ…
釣りは興味ないって言ってるのに…
それに、ハイスペの俺は
魚にもモテるから、
その辺のイカ、全部俺のとこにくるよ。
いいのか?
田中さんは釣れなくても。
返答に困っていると、
後ろからかわいい気配がした。
「あのう、加瀬さん、
ちょっとお時間いいですか?」
北川さん!
色んな意味で来てくれてありがとう!!
俺と北川さんが部屋を出て行こうとすると、
田中さんの声だけが追いかけてきた。
「イカ釣り、すごく面白いよー」
やれやれ。
逃げきれた。
「加瀬さん、さっき動画見ました!
あれ、どうしたんですか?」
「ん、俺が作った」
「えっ?!あの、野球のルールを説明してくれてる動画ですよ?」
「うん。俺が昨日の夜作った」
北川さんは目を見開いた。
「あのクオリティのを一晩で?」
俺が頷くと、北川さんは口を両手で覆った。
「す、すごい…」



