「おせんべなんてかわいいね。食べたくなる。」 隣で囁く八王子君が笑う。どきりとする。 狙ったつもりはないのに、可愛いって言われた。食べたいって私のこと……な訳ないよね。勘違いしそうな自分はどうかしている。急上昇した体温が下がるまでそっとしといて。