翔さんと楽しいランチを終えて、
明日の為にパーティー用のドレスを買いに行く。

知り合いのスタイリストさんに伝えてくれてあると言うので、その人にお任せしようと思う。

結婚式以来、ドレスは着ていないし何が自分に合うのかなんてさっぱり分からない。

お父様主催の披露宴は春先にやる事が決まったし、その予行練習だと思って明日は行ってみようと思う。

翔さんに相応しい妻になる為の練習だと思えば、大丈夫。

自分を励ましながら街を歩く。

翔さんのお仕事姿をちゃんと見た事が無いし、妻としてちゃんと知っておかなくちゃ。

今まで、どこか私には違う世界だと遠くから見守っていた感じだった。

ずっと、翔さんが守ってくれていた。

それを当たり前だと受け入れてしまっていたけれど…。
翔さんの側に居る為には、それじゃいけないんだと思う。

なんだか勇気が湧いてきた。