「あの…」
「え?」
「私はここに来て、何をすれば良いんですか?やることが無いような気が…」
菫が所在なさげに言った。
「俺の話し相手。」
「え?」
「商品化のデータ関連のことは全部自分でやるから、その分新作描くのに協力してよ。」
「意味がわからないです。」
「この前スミレちゃんが来て話聞いてもらってから、描きたいってひさびさに思えたんだよね。だから、話し相手になってよ。」
蓮司は菫を見て言った。
「…それって別に私じゃなくても良いような…?」
菫の顔には“腑に落ちない”と書いてある。
「スミレちゃんてマジで…」
蓮司が何かを言いかけた。
「まあいいや、とにかくそういうことだから。別にここにいる間も他の仕事してていいし。」
「はぁ」
菫は蓮司に言われた通り、作業台を兼ねた長机でノートパソコンを開いて他の仕事を始めた。机の対角線側では蓮司が真っ新なキャンバスを広げている。
「話って例えばどんな話をするんですか?」
「別になんでも。スミレちゃんから質問とかあれば答えるけど。」
「うーん…」
菫はしばらく考え込んだ。
「…じゃあ、サクラのことを聞いてもいいですか?」
蓮司の動きが一瞬止まった。
「え?」
「私はここに来て、何をすれば良いんですか?やることが無いような気が…」
菫が所在なさげに言った。
「俺の話し相手。」
「え?」
「商品化のデータ関連のことは全部自分でやるから、その分新作描くのに協力してよ。」
「意味がわからないです。」
「この前スミレちゃんが来て話聞いてもらってから、描きたいってひさびさに思えたんだよね。だから、話し相手になってよ。」
蓮司は菫を見て言った。
「…それって別に私じゃなくても良いような…?」
菫の顔には“腑に落ちない”と書いてある。
「スミレちゃんてマジで…」
蓮司が何かを言いかけた。
「まあいいや、とにかくそういうことだから。別にここにいる間も他の仕事してていいし。」
「はぁ」
菫は蓮司に言われた通り、作業台を兼ねた長机でノートパソコンを開いて他の仕事を始めた。机の対角線側では蓮司が真っ新なキャンバスを広げている。
「話って例えばどんな話をするんですか?」
「別になんでも。スミレちゃんから質問とかあれば答えるけど。」
「うーん…」
菫はしばらく考え込んだ。
「…じゃあ、サクラのことを聞いてもいいですか?」
蓮司の動きが一瞬止まった。



