“川井さんはデザイナー志望だから、デザイナーの気持ちをお客さんに伝えられる良い営業になれるよ”
菫の胸にずっと残っている言葉だ。
「私も好きです、一澤 蓮司の作品。」
川井 菫が嬉しそうに言った。
「やっぱ人気出てきてるよな。このデザインで手帳とかノート作ったら売れると思うんだよね。」
明石 周が言った。
ステーショナリーメーカー・株式会社ミモザカンパニーでは、冬から春にむけた新商品の企画会議の真っ最中だ。
菫はミモザカンパニーに入社して4年目の28歳。営業をしている。明石はこの会社の社長兼営業だ。
「じゃあ声かけてみるか。急がないと他の会社がもう声かけてるかもしれないよな。」
「社長、あの…」
菫が言った。
「一澤 蓮司に声かけるの、私にやらせてもらえませんか?」
「川井さんが?」
「はい、そろそろそういう事もやってみたいです。」
明石は少しだけ逡巡した。
「契約のことだから結構面倒ごともいろいろあるけど…そうだな、この人のデザインが好きならやってみても良いかもね。契約決まったら相間さんと連携してもらって、って感じで大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
ミモザカンパニーのデザイナー、相間 香澄が答えた。
「まあ揉めたら俺に振って。」
「揉めないように気をつけます。」
菫の胸にずっと残っている言葉だ。
「私も好きです、一澤 蓮司の作品。」
川井 菫が嬉しそうに言った。
「やっぱ人気出てきてるよな。このデザインで手帳とかノート作ったら売れると思うんだよね。」
明石 周が言った。
ステーショナリーメーカー・株式会社ミモザカンパニーでは、冬から春にむけた新商品の企画会議の真っ最中だ。
菫はミモザカンパニーに入社して4年目の28歳。営業をしている。明石はこの会社の社長兼営業だ。
「じゃあ声かけてみるか。急がないと他の会社がもう声かけてるかもしれないよな。」
「社長、あの…」
菫が言った。
「一澤 蓮司に声かけるの、私にやらせてもらえませんか?」
「川井さんが?」
「はい、そろそろそういう事もやってみたいです。」
明石は少しだけ逡巡した。
「契約のことだから結構面倒ごともいろいろあるけど…そうだな、この人のデザインが好きならやってみても良いかもね。契約決まったら相間さんと連携してもらって、って感じで大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
ミモザカンパニーのデザイナー、相間 香澄が答えた。
「まあ揉めたら俺に振って。」
「揉めないように気をつけます。」