冷蔵庫から取り出した牛乳を、あたし専用の青と緑のチェック柄のマグカップに注ぐ。
電子レンジ対応のマグカップなので、それをそのまま電子レンジに入れて、2分加熱。
マグカップを取り出して、インスタントコーヒーと砂糖をティースプーンに一杯ずつ、温まった牛乳に入れてかき混ぜる。
小学生の時からあたしが作っている、なんちゃってコーヒー牛乳の出来上がり。
キッチンカウンターに置いていた、マシュマロのお菓子を思い出す。
右手にマグカップ。
左手にお菓子の袋を持って。
あたしは再び、部屋に戻る。
今日は自分の小説のことも考えたいから、読書時間は一時間って決める。
勉強もしなくちゃだし。
温かいコーヒー牛乳を飲みつつ、あたしは本の世界へ旅に出た。
一時間はあっという間に過ぎていた。
時計を見ると、読書を始めてからもう、一時間十五分ほど過ぎている。
あたしは本を閉じて、今日の授業の復習を始めた。



