ひとりぼっちのさくらんぼ


「おはよう。お姉さん、あのさ」

「おはよ。何?」

「市原さんに確認ってしてもらえているの?」



書き込みの中にあった洋服を持っているのか、その服を着ていた時にはどこに行っていたのか。



お姉さんは「あぁ、あれね」と言って、
「調べてみて、とはメッセージで送っておいたよ。本人が調べているかはわからないけれど」
と、キッチンでガラスコップに水を注いでいる。



「そっか、忙しそうだもんね」



残念な気持ちが顔に出ていたのか、
「J Kちゃん」
と、お姉さんが呼んだ。



「色々とありがとうね」



そう言って、ガラスコップの中の水を飲み、キッチンカウンターにそれを置くお姉さん。



「あなたには感謝しているよ。平成から来てくれて嬉しい」

「……何、急に」

「でも、危ない目には合わせたくないよ」



お姉さんは、私をまっすぐに見る。



「お願い、危険なことはしないでね」

「えっ」

「あなたは、私だから。わかるの。実体が無いから、大丈夫だって思っているでしょう?」