ひとりぼっちのさくらんぼ


「優しさが人の形をしているみたいな人だよね」



あたしの言葉に、お姉さんは笑った。



「書き込みのこと、市原さんが打ち明けてくれた日さー、お姉さんは気づいてた?」

「何を?」

「市原さん、まずお姉さんに変わったことがないかって聞いたんだよ。大丈夫?って感じでさ」

「……うん」

「お姉さんのことが心配だったんだろうね」

「うん」



自分のことより、お姉さんへの気遣いを見せた市原さんに、あたしはより一層、好感を持った。



「……だから、そんな市原くんを苦しめる書き込みをする人、私は許せない」



お姉さんの目が怒っている。



「うん。……この人だと思うの?書き込みの犯人」



あたしの問いかけに、お姉さんは「わからない」と言った。



「わからないけどさ、見て。この人と市原くんのツーショット、この日で最後なの」

「最後?」

「この日以降、ふたりの写真は載ってないよ」