ひとりぼっちのさくらんぼ


欠伸をする度に、制服のリボンで(のど)が圧迫される気がして。

あたしはリボンを取って、ローテーブルに置いた。



「J Kちゃん、眠い?」

「うーん、そうかも。欠伸ばっかり出る」



お姉さんがローテーブルに頬杖をついた。

あたしのリボンを片手でいじって遊びながら、
「もう寝る?電気消そうか?」
と、聞いてくる。



あたしはソファーから立ち上がり、
「んー、寝ようかな」
と、ブランケットに手を伸ばした。



(あ、そういえば触れられないんだったっけ)


そう思った瞬間。

あたしに異変が起きた。



「!?」




ブランケットを。

あたし……。

掴んでいる!?





固まるあたしに、お姉さんが
「どうしたの?」
と、尋ねる。



「ブランケット、掴んでるよね?あたし……」



お姉さんに逆に尋ねる。



お姉さんは一瞬、ぽかんとした表情をして。

小さな声で「本当だ」と、言った。



「え、どういうこと!?あなた、なんで物にさわれるの!?」