二度目の好きをもらえますか?

「そういう事ってなんだよ。彩月は幼馴染だし、家が隣りだから自然とそうなっただけだよ。つか、お前だって四年の時、こいつの事さっちゃんって呼んでたくせに何で今は小谷なんだよ?」

「っな」

 畑野くんが暫時押し黙り、それまで傍観者でいた牧くんが寄って来る。

「いやいやいや、俺らもう高二だぜ〜、賢二。別に親しくもない女子の事わざわざあだ名では呼ばねーって」

「あっそう。じゃあ親しければ名前とかあだ名で呼ぶって事だよな? 俺、彩月とはそれなりに親しいんだぜ? 勿論友達として、だけどな?」

「ほ、本当にそれだけかよ」

 疑いの眼差しで畑野くんが言うと、「そーだよ、あんなに追いかけ回してたくせに」と牧くんも便乗する。

「……あのなぁ。あれから何年経ってると思うんだよ。あのままの気持ちを持続させてたら、俺完全にストーカーじゃねーか」

 賢ちゃんが過去を隠す事もせず、何の動揺も見せずに平然と答えると、畑野くんと牧くんはキョトンとして顔を見合わせた。そしてフッと吹き出す。

「そりゃ、そーだ」

「いや〜、ないない。小谷だろ〜? 今さら無いよなぁ〜」

 ん? 何だ今の、どういう意味だ??