何となくそわそわして会話が続かない。周りから興味の目を向けられていそうで、顔は若干俯き加減だ。気を抜くと赤面しそうな気がして、私は麻衣子に目を向けた。
「と、とりあえずさ」と賢ちゃんの隣りで高山くんが声を上げる。
「覚えてるかどうか分かんないし。お互いに名前だけ確認しておこう。俺は高山 啓斗で、遅刻なのが瀬川 光輝」
「……大谷 賢二」
「黒岩 麻衣子」
「あ。こ、小谷 彩月、です」
みんなでフルネームだけを言い合うと、四月の始業式を思い出す。話を仕切ってくれた高山くんがニコッと笑い、「小谷と黒岩さんね、よろしく」と初対面に似た挨拶を口にする。
て言うか。今“小谷と黒岩さん”って言った?
私は呼び捨てで、なんで麻衣子だけさん付けなんだろう?
あのさ、と高山くんが私に話しかけた。
「賢二から聞いたんだけど。小谷がグループ作るの言い出したんだって?」
「え……? あ、いや。それは賢、」
言いながら目線を彼に送ると、ジトっと目を細めて微かに首を振られる。
「と、とりあえずさ」と賢ちゃんの隣りで高山くんが声を上げる。
「覚えてるかどうか分かんないし。お互いに名前だけ確認しておこう。俺は高山 啓斗で、遅刻なのが瀬川 光輝」
「……大谷 賢二」
「黒岩 麻衣子」
「あ。こ、小谷 彩月、です」
みんなでフルネームだけを言い合うと、四月の始業式を思い出す。話を仕切ってくれた高山くんがニコッと笑い、「小谷と黒岩さんね、よろしく」と初対面に似た挨拶を口にする。
て言うか。今“小谷と黒岩さん”って言った?
私は呼び捨てで、なんで麻衣子だけさん付けなんだろう?
あのさ、と高山くんが私に話しかけた。
「賢二から聞いたんだけど。小谷がグループ作るの言い出したんだって?」
「え……? あ、いや。それは賢、」
言いながら目線を彼に送ると、ジトっと目を細めて微かに首を振られる。



