二度目の好きをもらえますか?

 ーー「へぇ、大谷っていうんだ。私が小谷だから大きいと小さいしか違わないねぇ」


「ーーって」

「っうそ! 何それ。全然覚えてないっ!」

 何て間抜けな第一印象なんだ、私は!

 恥ずかしくて顔全体が熱くなる。

「全然面識ないのにいきなりそれだぜ? 正直俺もあの時は引いたわ」

「あわわわ、もうやめてーっ」

「けど、すげぇしょうもない事を何故か嬉しそうに言うもんだから、めちゃくちゃインパクトあったんだよな」

「っそ。そー……なんだ」

 小学生の私。バカ丸出しじゃん!

「それでさ。四年で同じクラスになって、"あの時の小さいやつだ"って思ったんだ。俺より背はでかかったけどな」

「うぅ〜ん……と言っても。そんなに変わんなかったよ?」

「変わったよ」

「変わらなかったってば」

「変わった」

「変わらないっ」

「いいや、彩月の方がでかかった」

「そんな事ないよ、一緒ぐらいだよ」

 互いの記憶合戦に口を尖らせると、賢ちゃんは片方の口端を持ち上げ、フッと笑った。

「まぁ、今は俺の方がはるかにでかいけどな」