二度目の好きをもらえますか?

 一瞬、「これからも友達として仲良くして欲しい」という台詞が頭に浮かぶものの、それじゃ駄目だと却下する。恋と自覚したのだからいつまでも友達のままでいるのは嫌だ。

 眉を寄せたまま無言であれこれ思案していると、不意にジィイとファスナーを開ける音がした。

 肩から斜めがけしたボディーバッグを開け、賢ちゃんが何かを取り出した。

 それをスッと目の前に差し出された時、私は目を丸くした。

 え。これって……。

 一度クシャクシャにされたせいか、折り目がついているが、例の写真だと分かる。

 私はしんみりとした気持ちでそれを受け取った。

 麻衣子が言っていた。黒板に貼られた写真は賢ちゃんが回収していたって。

 写真はコンビニを背景に撮られていて、ジュースを片手に袋を差し出す彼とそれを受け取る私が映っていた。

「……捨ててなかったんだ」

 嬉しそうに笑う写真の中の自分を見つめ、ポツリと呟いた。

「写真ってなんか……、捨てれなくね?」

「うん、そう言われれば確かに」

「それに。彩月が映ってるから……捨てたらなんか呪われそ」

「もー、何よそれー!」

 パシッと強くない力で賢ちゃんの肩をはたいた。