二度目の好きをもらえますか?

 朝からしつこく振り続けていたのに、昼下がりから小雨になり、低く垂れ込めた厚い雲はいつの間にか他所に流れていった。

 漆黒の空に瞬く星々を見上げ、ウキウキと心が踊った。

「彩月」

 駐車場からバイクを出しながら、賢ちゃんが真面目な顔で言った。

「親には何て言って出て来たんだ?」

「……あ〜、うん。隣りの賢ちゃんと約束あるからって言って」

「そのまま正直に言って許してくれたのか?」

「あぁっ、ううん! 何か変な顔されたから、他の友達とも集まってボーリングに行くって言っておいた」

「……ふぅん」

 黒っぽく濡れた地面を見つめながら賢ちゃんがバイクを押したままで歩く。

 あれ? 乗らないのかな?

 賢ちゃんの行動を不思議に思いつつ、私は彼の後を追う。

 暫くバイクを押して角を曲がってから、賢ちゃんは立ち止まり、そこにバイクを停めた。ようやくヘルメットを渡される。

 彼の行動がよく分からずに目をパチクリしながら可愛いヘルメットを抱っこしていると、賢ちゃんは申し訳なさそうに眉を下げた。

「彩月の両親的にはさ。多分娘がバイクの後ろに乗るのって良い気しないと思うから」

「……え。何で? 別に何も言わないと思うけど?」