二度目の好きをもらえますか?

「そ。今のところ、俺のバイクに乗る以外出番無いだろ? 彩月が使うとしても、アシは俺だから割り勘」

「……うーん?」

 それだと悪い気もするけど。

「金曜日の夜あたり、天気が良ければタンデムする?」

「え」

 タンデム……?

「俺のバイク、後ろ乗るんだろ?」

「あ! うんっ、乗る乗る! 乗りたい!」

 後になってから気付いて恥ずかしくなった。まるで子供みたいにはしゃいでしまったなって。

 でも賢ちゃんはそんな私を見て、呆れるんじゃなく、目を細めて優しく笑っていてくれた。

 購入したヘルメットは賢ちゃんちに連れて行かれる事となり、私は半額の代金を翌朝に渡した。

 こうなると一目惚れの可愛いヘルメットをかぶる日が待ち遠しくなる。

 その日から毎日の天気予報と、週間予報をチェックするのが私の日課となった。

 自転車や車以外の乗り物に乗るのが初めてなので、金曜日の夜が楽しみでたまらない。

 日夜ワクワクと心を躍らせていたけど、天は呆気なく私を見放した。

「何で降るかな」

 金曜日当日、今日の天気予報は朝から晩まで傘が開きっぱなしのマークだった。

「夜には止むんじゃねーの?」