二度目の好きをもらえますか?

 賢ちゃんは分かりやすいほどに焦っていた。カァと頬から耳まで顔を上気させ、身振り手振りを交えて伝えている。

 言わずもがな、私にも赤面が移る。

 お父さんとお母さんは顔を見合わせて、嬉しそうに笑っていた。「うん」と頷き、お父さんが言った。

「そこまで彩月を想ってくれて、ありがとう」

「あ、いえ……」

 賢ちゃんは顔を赤らめたまま俯いた。こんな彼を見るのは初めてで、それがなんだか新鮮で。

 私はご馳走に手をつけるのも忘れて、ぼうっと彼を見ていた。多分、見惚れていたんだと思う。

「親バカかもしれないけど、うちの娘は可愛いだけじゃなくて。ちょっと変わってて面白いだろう?」

「あ、はい。見ていて飽きないです」

「ふふふっ、今もね? 賢二くんのお誕生日を忘れないようにって、ほら。キャベツを六個と二個に分けて置いてあるのよ?」

「っお、お母さん」

 自分の取り皿を指差され、少しだけ慌てた。ここぞという時にちゃんと覚えてるよとアピールするつもりが、台無しだ。

 賢ちゃんが嬉しそうに私を見て、「食べようぜ」と促した。

「まぁ、何はともあれ。高校生らしい、清いお付き合いでね?」

「はい」