二度目の好きをもらえますか?

 ハァ、と途端に彼が息をついた。大袈裟な安堵が伝わってきて、私も笑顔になる。

 今の一連の話を聞いていて、腑に落ちた事があった。

 賢ちゃんが平日の夜や休日に、たびたびバイクを出していたのは、十八までというタイムリミットがあったからなんだ。

「どうせ来年までだし」と、一昨日に聞いた彼の台詞はそういう意味だったのだ。

 そうやって一旦納得するものの、言いようのない寂しさを感じた。

 彼にとってはバイクが趣味みたいなものなのに、いつかは辞めないといけないなんて、そんなの可哀想すぎる。

 けれど、賢ちゃんは。親との約束事を受け入れて、納得している。私がいちいち口に出す事じゃない。

 私も賢ちゃんも、まだ親の保護を受ける立場だ。だから彼らを安心させるのが親孝行なんだ。

 いい加減私も……子供な自分から抜け出さないと。

「それで」と言いながら、お父さんは再びお箸を取った。それを合図にお母さんもお箸を持ち上げる。

「彩月とは結婚を前提にって言ったそうだね……?」

「っあ、それは今すぐにってわけじゃなくて、今後っ! あのっ、彩月さんが良ければ、という話で……」