二度目の好きをもらえますか?

「っあ、それじゃあさ。瀬川くんが知ってるか分かんないけど、金曜の」

「分かってる、賢二に抱きついてたあの子だろ?」

 瀬川くんは右手の平を前に突き出し、私に待ったを掛けた。

「まずは結果から。小谷の言った通り、元カノで、付き合ってはないらしいぜ?」

「っえ!」

 付き合って、ないの??

 ぱぁっと一縷の望みが一筋の光となって差すものの、私は即座に表情を固める。

「ちょっと待って、付き合ってはって……。“は”ってなに??」

「食い付くねぇ〜、小谷〜」

「いいから、知ってるなら教えて!」

「んー……。何か微妙にややこしい関係みたい」

「なにそれ、抽象的!」

「……いわゆる三角関係、ってやつ?」

「………ガーンッ」

 口をあんぐりと開けた私を見て、瀬川くんが「あはは」と笑う。

「それ口に出して言う奴、初めて見た」

 なおも笑う彼をよそに、私は自らの妄想を披露する。

「それって、それって、アレでしょ?? 賢ちゃんと元カノと元カノが心変わりしたA君のトライアングル」

「A君って」

「賢ちゃんとA君でカオリさんを取り合ってるんでしょ? そんなの、絶対むりじゃんっ」