二度目の好きをもらえますか?

 ……そんな。

「そう、なんだ」

 私はぎこちなく笑い、重い足取りで正門へ向かう。瀬川くんと高山くんに「じゃあ」と後ろ手を振って、そのまま帰路を辿る。

 賢ちゃんの彼女……。

 前に振られたって聞いていたけど、実はヨリを戻していたって事……?

 そう考えると、ギュウッと胃のあたりが痛くなる。

 あのカオリって子、凄く可愛い女の子だった。麻衣子みたいに長い髪が女の子らしくて、体つきも華奢で、守ってあげたくなるような……。

 ぼうっと俯きがちに歩いていたから気付かなかった。

 次の交差点で足を止め、賢ちゃんと彼女が信号待ちをしていた。私は反射的に歩みを止めて、すぐ側の建物の影に寄る。

 ……いやだ。

 賢ちゃんが彼女といるとこなんて、見たくない。

 信号三回分の時間を空けてから、再び自宅へと向かった。

 家の前に着いた時、賢ちゃんちの門扉にさっきの彼女が一人きりで立っていた。状況から考えると、賢ちゃんは一度家に入り、ヘルメットを持って戻るところなんだろう。

 ……て、言うか。

 ヘルメットと考えて、急に嫌な想像が過ぎる。