生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「早く怪我、治るといいですね。」

「……ありがとう。」

 何て言って良いのか結局思いつかず、吐いた言葉はそんなもの。

 だけれど先輩はすぐに笑みを見せてくれ、こっちもつられて微笑む。

 嫌な顔されなくて、良かった……。

 こっそり安堵の息を吐いて、その後は先輩と他愛ない話をしながら歩いた。



 あっ、講堂見えてきたっ……!

 しばらく歩いていると、目先に講堂の入り口が見えた。

 まだ集合時間にはなってなかったから、間に合ってよかったと安心する。

「先輩、案内してくれてありがとうございました。先輩がいなかったら、ずっと迷っちゃってました。」

「これくらいお安い御用だよ。あっ、そうだ咲桜ちゃん。連絡先、交換しない?」

「良いですよっ……!」

 改まって言われたから何を言われるのかと身構えたけれど、連絡先交換のお誘いだった事に嬉しくなる。

 ふふっ、お友達増えたっ……!

 ただでさえ少ないお友達だから、追加された連絡先を見てからスマホから顔を上げる。

 ……っ、えっ?