生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「咲桜ちゃん、どうして俺があの教室いたか気になる?」

「へっ……?な、何で分かって……」

「顔にそう書いてあったから、かな。」

 不意にそう言われて、あからさまな反応を示す。

 まさか、そんな事でバレるなんて思ってなかった……。

 私ってそんなに分かりやすいのかな……?

 自分じゃ分からないけれど、指摘されるって事はきっとそうなんだろう。

 今更取り繕っても変だと思われそうだから、私は素直に首を縦に振った。

 私の反応を確認した拓海先輩は、ふっと微笑んでから教えてくれた。

「俺ね、大人数がいるところってあんまり好きじゃないんだ。それに今怪我してるしさ。だから一人になりたくて、あの教室にいたってわけだよ。」

 そう、だったんだ……。

 拓海先輩の言葉に、私も共感する。

 私も人が多いところは苦手だし、怪我をしているのなら尚更人と関わりたくないよね。

 それがきっと、拓海先輩じゃなくても誰でもそうなっているだろう。

 どういう経緯で怪我をしたのかまでは流石にダメだと思い、代わりになりそうな言葉を探す。