生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だけれどそこまで言って、はっと我に返った。

 ……や、やっぱりこういうのは余計なお世話だよね。

 見ず知らずの私にこんな事言われても、警戒されちゃうだけだろうし……しないほうが、良かったよね。

「ごめんなさい、余計なお世話でしたよねっ……。」

 慌てて謝って、差し出そうとした絆創膏をポーチにしまおうとする。

 でもその途端、副キャプテンさんが私の腕を軽く掴んできた。

 え……?

 驚いて呆気に取られて固まっていると、副キャプテンさんが口を開いた。

「君、名前は?」

「わ、私ですか……?」

「うん。っていうか、君意外に誰がいるの?」

 あっ……そ、そうだよね。

 思わず自分を指して尋ね返してしまったけれど、よく考えればそうだ。

 自分の馬鹿さ加減を目の当たりにしてしまい、穴があれば入りたい衝動に襲われる。

 こんなドジをしちゃうなんて、私ってとことん馬鹿なんだなぁ……。

 どうしたら、馬鹿は治るんだろう……今度、調べておかないと。

 反省点を見つけてそんな考えに至りながらも、副キャプテンさんの質問にちゃんと答える。