生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 はっきりと見えてしまい、つい口走ってしまった。

 教室内に一歩踏み入り、ポケットからポーチを取り出す。

「も、もしかして……腕、怪我してますか?」

「……どうして、分かったの?」

 怪我じゃなかったら申し訳ないから、確認するように口にする。

 けれど、間髪入れずに副キャプテンさんがそう言った。

 あ……そう、だよね。急にこんな事言うの、おかしいよね。

 余計なお世話だろうし、部外者の私が介入していい事じゃないのも分かっている……だけれど。

 副キャプテンさんが肯定したって事は、本当に怪我してるって事だ。

 だったら、流して見なかった事にはできないと思った。

「怪我してるの、放っておいたら化膿しちゃうかもしれないので……絆創膏、使ってください。」

「え、だけど……そんなの悪いよ。この怪我は俺のミスだし、気持ちだけでも……」

「怪我、放っていたらダメです。病気になっちゃうかもしれないので。」

 カッターシャツ越しでも分かるほどのものだから、相当な怪我だと察する。