うーん……どうしようかな……。
話しかけるのも私には難易度が高いし、だからと言ってこのチャンスを逃せば二度と帰れなくなるかもしれない。
そ、それは嫌だっ……!
……ええいっ、もうなるようになれっ。
思考を放棄した私は諦めて、控えめに空き教室の扉を開けた。
「あ、あの……。」
小さな声、けれど彼には聞こえるような声でそう言う。
すると気付いてくれた副キャプテンさんが、私のほうを見てくれた。
反応を見せてくれた事に、ほっと安堵の息を洩らす。
良かった、声小さかったから聞こえていないかもって思ってたから……。
でも、ここで言い止まっても彼を困らせるだけ。
だから、恐る恐る若干震えた声で尋ねる事にした。
「じ、実は、迷ってしまって……」
……あれ?
その時、副キャプテンさんの違和感に気付いた。
ふと視線を移すと、副キャプテンさんの腕に傷がある事に気付いた。
カッターシャツから透けている怪我を見て、思わず目を瞠ってしまう。
深そうな傷ではないけれど、きっと放っておいたらダメ。
話しかけるのも私には難易度が高いし、だからと言ってこのチャンスを逃せば二度と帰れなくなるかもしれない。
そ、それは嫌だっ……!
……ええいっ、もうなるようになれっ。
思考を放棄した私は諦めて、控えめに空き教室の扉を開けた。
「あ、あの……。」
小さな声、けれど彼には聞こえるような声でそう言う。
すると気付いてくれた副キャプテンさんが、私のほうを見てくれた。
反応を見せてくれた事に、ほっと安堵の息を洩らす。
良かった、声小さかったから聞こえていないかもって思ってたから……。
でも、ここで言い止まっても彼を困らせるだけ。
だから、恐る恐る若干震えた声で尋ねる事にした。
「じ、実は、迷ってしまって……」
……あれ?
その時、副キャプテンさんの違和感に気付いた。
ふと視線を移すと、副キャプテンさんの腕に傷がある事に気付いた。
カッターシャツから透けている怪我を見て、思わず目を瞠ってしまう。
深そうな傷ではないけれど、きっと放っておいたらダメ。

