生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 丁寧すぎる言葉遣いに、優しそうな笑み。

 そのせいなのか、ほとんどの女子生徒がノックアウトしていた。

 倒れかけていた生徒もいたくらいで、副キャプテンさんの破壊力を目の当たりにした。

 こんなにたくさんの人たちを一斉に虜にしちゃうなんて……副キャプテンさん、恐るべし。

 だけど何だか、副キャプテンさんの面影にどこか見覚えがあった。

 暁槻君を最初に見た時と同じように、頭に痛みが走ってくる。

 でもそれほど酷くはなく、すぐに治まった。

 何なんだろう、この痛みは……。

 原因不明すぎる痛みを不思議に思い、ある事を検討していた。

 今度、病院にでも行ってみようかな……。

 もしかすると大きな病気の前兆かもしれないし……そ、そう考えたら怖くなってきたっ。

 黎明高校の紹介をされているはずなのに、私はずっとその事を考えてしまっていた。



 両校の紹介の後は、学校探索を兼ねた生徒同士の交流。

 案外みんなのんびりとしていて、交流会に来る前に言われた事を遂行する為に立夏ちゃんを探す。