生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

　ぼんやりと考えながら、講堂まで立夏ちゃんと歩く。

　その時は暁槻君も考えてくれたのか、私に話しかけてくる事はなかった。

　――ズキッ

　心が痛んだのは、きっと気のせいだ。



　講堂には、たくさんの人が溢れ返っていた。

　当たり前の事だけれど、人が多すぎて圧倒される。

　黎明高校は私たちの学校より人数が多いから、その事も相まっているんだと思うけれど……。

　私が驚いている中では、黎明高校自体の紹介や部活の紹介をしていた。

　たくさんの人がステージに上がり、和気あいあいとしながら言葉を発している。

　人見知りの私にはできないような芸当を淡々とこなす人たちを、羨望の眼差しで見つめる。

　凄いなぁ、きっと私にはできない……。

「ではバスケ部の紹介を始めます。俺はバスケ部副キャプテンの右京拓海(うきょうたくみ)です。生憎今日はキャプテンが欠席なので、代わりに紹介をさせていただきます。何卒、よろしくお願いしますね。」

　中でも、バスケ部の副キャプテンさんの挨拶が心に残っていた。