生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 これは自分の問題なんだから、自分で何とかしないと。

「何でもないですよ、心配かけちゃってごめんなさい。」

 だから私はわざと、平気そうなふりをした。



 その後数十分バスに乗っていて、やっと黎明高校に到着した。

 わっ……流石姉妹校、こっちも大きいっ。

 荷物を持ってバスを降りて、最初に思った事がこれだった。

 私たちの学校も大きいから、やっぱりというか姉妹校の黎明高校も大きい校舎だ。

「うわ、黎明ってこんなに大きかったのね。うちの学校よりも大きいんじゃないの……?」

 立夏ちゃんも驚いているらしく、口に手を当てている。

 ふふっ、いつもこんなにオーバーリアクションしない立夏ちゃんが驚くだなんて……凄いなぁ、黎明高校。

 言わないけれど心の中で呟きながら、先生の指示に従って動く。

 最初は理事長のお話や学校同士のPRらしく、講堂に移動する。

 その間も、私は興味津々に校舎の中を見学していた。

 私の学校は水色と白の校舎だけれど、黎明高校は薄紫が多い印象。

 紫は高貴のイメージがあるから、かっこいい黎明高校にお似合いだ。