生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「確かに……そうですねっ。」

 立夏ちゃんと他愛ない話をしながらも、気がかりな事が一つあった。

 ……やっぱり、いつも通りだよね。

 暁槻君は同じクラスの男の子と座っていて、いつものように爽やかな笑みを浮かべている。

 それだけ、それだけの事なのに……いつも通りのほうが良いのに。

 「どうして暁槻君は、動じていないの。」

 そんな感情が、浮かんできた。

 何でこう思っているのかなんて、分からないけれど……きっと、私は暁槻君に次第に心を緩めてきているんだ。

 だから……あんなにドキドキしたし、今だって意味が分からない事も思ってしまっている。

「……ら、咲桜?」

「は、はいっ……?どうしましたか、立夏ちゃん。」

「いやね……何か様子がおかしかったから。何か気になる事でもあるの?」

 うっ……と、言葉に詰まる。

 り、立夏ちゃんは図星を突くのが上手いなぁ……あはは。

 ズバリ言い当てられ、一瞬何も言えなくなる。

 でも、立夏ちゃんに言えば余計に自分の気持ちが分からなくなりそうだ。