生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「暁槻君、おはようございます。」

 私は自分に言い聞かせるように、気持ちを押し込めるように微笑みを浮かべた。

 暁槻君に、気持ちを悟られたくないから。



「そういえば、あたしたちの姉妹校ってどんな学校なんだろうね。咲桜、何か知ってる?」

 バスに揺られ、早十分。

 バスに乗っている理由は、交流会の為に姉妹校へと行く為。

 学校についてホームルームを終えるとすぐに出発だったから、少しだけ急ぎ気味。

 お昼までには帰るらしいから、きっとその為なんだと思う。

 ちなみに、お隣は立夏ちゃん。

 酔いやすい私はできるだけ酔わないように、ぼーっと窓の外を見ていた。

 けれど、立夏ちゃんから尋ねられて窓から視線を外す。

 うーん、確か……。

黎明(れいめい)高校はバスケットの強豪校だったはずです。毎年、多くの有名選手を輩出しているんだとか……。それ以外は、あんまり分からなくて……。」

「そうなんだ。へぇ……バスケ強いのね。こっちはバレーが強いから、やっぱりそこは姉妹校ってところかしらね。そう考えると、接点考えるのも面白いかも。」