生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だから二人で歩いていると、車と接触する恐れもある。

「あ、の……あかつき、く……」

「大丈夫?怪我とかしてない?」

 助けてくれた上に、心配までしてくれる暁槻君。

 暁槻君って……良い人なのか、謎な人なのか分からない。

 そう思いながらも、首を何度も縦に振る。

「だ、大丈夫、です……。」

「ごめん、俺が車道側歩けばよかったね。ここは車が通らないと思ってたから……怪我してないのなら、良かったよ。」

 ……っ。

 不意に見せられた無邪気な笑みに、思わず息を呑んだ。

 胸がキュンっと高鳴り、ドキドキと脈動し始める。

 な、何この感覚……っ。

 今まで感じた事のない感情が膨れ上がってきて、自分の頬を触る。

 すると……とんでもないくらい、熱くなっている頬になっていた。

 わ、私、暁槻君にドキドキ、してるの……?

 初めてこんなに長い時間ドキドキしていて、どうすればいいか自分でも分からない。

 だけどどうしてか……暁槻君が凄く、かっこよく見えた。

「た、助けてくれてありがとう、ございますっ……。い、家もう見えてきたので、失礼しますっ……!」