生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「そう、ですね……。幼い頃からのものなので、もうどうにもならないんですけど。」

 あはは……と、苦笑いを交えながらそう言う。

 あからさまに人苦手オーラは出していたから、遅かれ早かれ気付かれている事。

 だからバレたとしても何とも思わないし、いっその事バレたほうが楽だと思う。

 だけどそうだとしても、仲良くしようとしてくれる暁槻君を邪険にするのは良くないよね。

 ただ、慣れないだけだから……。

 それでも、暁槻君に気を許すのは……まだ、ダメだと心が叫んでいる。

 どうしたら、治るんだろう……。

 自分の中で、そう零した時だった。

 ――プップー

「……っぶな。」

「…………っ!?」

 反応が一拍くらい遅れたけれど、ばっちり体は反応した。

 今の状況を簡潔に説明すると……暁槻君に壁ドンなるものをされている状況。

 え……?と、驚いてしまう。

 だけどその直後暁槻君の背後を通った車で、全容を理解する事ができた。

 も、もしかしてだけど……助けて、くれた?

 ここの道は車は通れるけれど、その代わり歩道がない少し危ない道。