生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「ありがとう、ございます……。」

 そろそろ、暁槻君と出会ってから一週間が経つ。

 なんだかんだ仲良くしてもらってるから、慣れたとはいえ……まだ、警戒心は解かない。

 この一週間観察してみても、分からなかったから。

 暁槻雅という人間が、分からない。

 知らない人にはあんまり、気を許していけないと思っているから……尚更だ。

「まだ俺のこと、警戒してる?」

「……何で、分かるんですか。」

「あはは、何となくかな。というか当たってたなんて、ちょっと悲しいかも。」

 自分から聞いてきたくせに悲しがるなんて……。

 眉の端を下げてそんなアピールをしてくる暁槻君に、大きなため息を吐く。

 そりゃあ、出会ってから三日の時に抱きしめられたんだから……警戒くらいする。

 しかも、お姫様抱っこまでされちゃったし……。

 警戒してないって言うほうが、おかしいと思うけれど。

 ……本当に暁槻君は、謎に包まれている人だ。

「私、そろそろ失礼しますね。お弁当も食べ終わったので。」

 暁槻君と距離を置く為にお弁当箱を片付け、その場から立ち去ろうとする。