生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 でも、立夏ちゃんの言う通りだ。

 月末まで時間はたくさんあるから、それまでに知れる事が知っておこう。

《あいつ、何か見た事あるのよね……。まさか、ね。》

「立夏ちゃん、何か言いました?」

 さっき、何か呟いたような……?

 聞こえない声量だったから、教えてもらおうと尋ねる。

《いや、何でもないわ。もう遅いから寝るわね、咲桜もさっさと寝なさいよ。》

「はいっ、お話聞いてくれてありがとうございます!》

 立夏ちゃんとのお話を切り上げ、ふぅ……と息を吐く。

 ほとんどその場の勢いで約束してしまったけれど、もうなるようにしかならないよね……。

 それにいい加減、人を苦手だって言うのもやめなくちゃ。

 リハビリだって思えば、全然何とも思わないっ……。

 まだ不安は渦巻いているけれど、私は気持ちを切り替えるようにして布団の中に入った。



 最近の日課ができてしまった。

 暁槻君とはお出かけするだけの関係しかないと思っていたのに、毎日一緒に登下校するような仲になってしまった。