生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「え……?」

 たぶら、かす……?

 ど、どういう、意味……?

 ただ単に言葉が理解できず、はてなマークを浮かべる。

 すると、私の腕を掴んでいた女の子が片手を大きく振り上げた。

「あんたは気付いてないんでしょうけど、知らず知らずの内にあんたはカップルを破局させてんのよ!この疫病神!」

 殴られる……っ。

 そう分かっていても受け身なんか取れず、ぎゅっと目を瞑る。

「……女の子が暴力なんて、しちゃダメだよ。」

 でも、痛みはいつまで経ってもやってこなかった。

 その代わりに知らない人の声が聞こえて、恐る恐る目を開ける。

 ……誰?

 ゆっくりと開けた視界に映った、知らない男の人。

 その男の人はこの学校の制服を着ていて、私を殴ろうとした女の子の腕を掴んでいる。

 すると、いきなり彼が振り返って私の手を握った。

 ……っ、へっ?

 男の人に手を握られた事は初めてだから、反抗もまともにできずに彼に連れて行かれる。

 強く、でもどこか優しい力で引かれて、どことなく安心を覚えた。

 ……私、この感触知ってる。